下肢静脈瘤に対する胸腔鏡下手術(SEPS):鏡視下手術・内視鏡手術:外科:たかの橋中央病院
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下肢静脈瘤に対する胸腔鏡下手術(SEPS)・鏡視下手術・内視鏡手術

下肢静脈瘤に対する鏡視下手術は特に難治性の静脈潰瘍を有する症例に良い結果をもたらします。腰椎麻酔もしくは静脈麻酔下に手術を行います。 詳しくは日本内視鏡下静脈疾患治療研究会HPへどうぞ

1.経験症例数

現在までに600例余りの症例を経験しております。

2.開腹移行率

お腹を大きく開けない腹腔鏡下胆嚢摘出術でも、ひどい癒着や炎症でお腹を開ける手術にやむなく変更する場合の割合を開腹移行率と言います。全国的には4%前後と言われております。当院でも導入当初は5.3%でした。しかし、最近では、超音波凝固切開装置の導入、手術前の癒着特殊検査の導入で1.0%と低率です。特に胃の手術後の胆石症などの上腹部手術既往例では開腹移行の割合が多いとされておりますが、当院では現在まで17例の上腹部手術既往例を経験し、いずれも腹腔鏡下に手術を行っております。

3.手術時間

胆石症は炎症・癒着のはげしい例から、ほとんど炎症を認めない症例までさまざまで単純に手術時間の比較はできません。一応の目安ですが、導入以来の手術時間の平均は128分でしたが、最近2年間は約1時間です。

4.腹部の傷

多くの施設では臍下部に10mm、上腹部に10mm、右上腹部に5mm×2ヶ所の計4ヶ所の穴を開け手術を行っていますが、当院では傷をできるだけ目立たなくするために細径鉗子を導入しております。臍下部に10mm、上腹部に5mm、右上腹部に3.5mm×2ヶ所の計4ヶ所の穴を開けて手術をします。

下肢静脈瘤に対する胸腔鏡下手術(SEPS)

胸腔鏡下手術(SEPS)器具

下肢静脈瘤に対する胸腔鏡下手術(SEPS)

上段が3mmの細径鉗子、下段は5mmの通常鉗子です。

下肢静脈瘤に対する胸腔鏡下手術(SEPS)

トロッカーという管を通してお腹の中に鉗子を挿入します。
よく使われている5mmのトロッカー(上段)と
3mmの細径トロッカー(下段)の比較です。
このトロッカーの外径が傷の大きさになります。

下肢静脈瘤に対する胸腔鏡下手術(SEPS)

トロッカー先端部の比較です。(上段が5mm、下段が3mm)

5.入院期間

手術後入院日数は平均で11日でした。最近は7日前後、最短は入院から退院まで4日でした。