高密度焦点式超音波治療装置(HIFU)治療:泌尿器科:たかの橋中央病院
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高密度焦点式超音波治療 HIFU

高密度焦点式超音波治療(HIFU)は、身体を傷つけることなく身体内部の目的部位(前立腺)を熱凝固壊死させて治療する新しい治療法です。たかの橋中央病院では平成15年5月よりこの治療機器を導入し、前立腺疾患(前立腺肥大症、前立腺がん)に対し治療を開始しています。

高密度焦点式超音波治療(HIFU)治療

高密度焦点式超音波治療器(Sonablate 500 Version4)は、肛門より直腸に挿入したプローブから前立腺に超音波を照射し、100℃近くにして治療するものです。超音波高エネルギーはコンピューターにより安全、正確に誘導され、その様子を映像画面で医師は確認しながら治療を進めます。 図2のように超音波が収束された部分だけが高温度になるので、介在する組織にはダメージが少なく、安全な治療ができます。
HIFU

このHIFU治療法による長所として

(1)身体に傷がつかない(出血がない)
(2)合併症が少ない
(3)腰椎麻酔で可能で治療時間が短い
(4)入院期間が短い
(5)本治療法は他治療では不可能な再治療ができる
(6)他の治療法による再発症例の治療ができる

など上記6項目があげられます。

予想される効果と副作用

これまでの12年間(平成15年5月から27年10月まで)に230例の限局性前立腺がん(前立腺以外に転移のない)症例に本法を施行しました。このうち2回治療が26例、3回治療は2例あります。手術後12カ月以上経過観察できた211例を集計したところ、D'Amicoの判定で低リスクグループでは98%、中間リスクグループでは80%、高リスクグループでは60%で、合計79%の治療効果を認め、低、中リスクグループでは良好な成績でした。
つまり、PSAが20以下、癌の悪性度が7以下の低・中リスク症例では、良好な成績が示されています。しかし、高リスクグループでもHIFU前に内分泌療法を行った症例では比較的良好な成績が得られています。
3泊4日入院で治療し、術後の尿閉を防止するため、退院時は膀胱にバルーンカテーテルを留置したまま退院していただき、10日〜14日後に抜去しています。 本法は患者さんに大変やさしい低侵襲的な治療法といえます。最近は、部分HIFU(癌病変が存在する部分、あるいは患側だけ照射)を数例行っています。治療開始後1年以内の症例がほとんどですが、PSA低下が得られ術後の副作用は少く、カテーテル留置期間は短くて済みます。
米国のFDAでも、HIFU focal therapyは新しい治療として認められてます。

ただし、副作用は少ないですがゼロではありません。

術後早期合併症として、軽度のものを含め排尿困難(20−25%)、頻尿、尿失禁(5−10%)、尿路感染、精巣上体炎(3-5%)などがあります。前立腺部尿道の"やけど"による炎症性変化や尿道狭窄が原因と思われますので、原因および対症療法が必要です。まれに尿道狭窄には定期的尿道拡張ブジーを要すこともあります。これらの症状は多くは1〜2ケ月で治り、3カ月以降はほとんど問題ありません。

一番問題となる合併症は、尿道直腸瘻です。当院ではまだ1例も経験していませんが文献的には600例に1例位認められています。カテーテル留置、膀胱瘻で多くは治癒できますが、稀には人工肛門造設が必要になることがあります。

性機能障害はこれまでのところ、手術前に性機能のあった患者さんの30%に認められていますが、高齢者に比べ比較的若い年令(50〜60代)の方には、80%前後に性機能は保たれています。ご希望の場合は、色々な治療法がありますので、お知らせください。

当院におけるHIFU治療成績

他の治療法

限局性前立腺がんの治療は、これまで内分泌療法、開腹および腹腔鏡手術による根治的前立腺摘出術や放射線療法(外照射法、組織内照射法など)が行われています。

内分泌療法は一番安全で穏やかな治療ですが、完治は無理で、疾患を抑えておくだけの治療です。したがって長期の治療が必要で、またある時期より効かなくなり、他治療へ変更する必要が起こることがありますので、比較的年齢の若い患者さん方(72歳以下)には向いていません。

根治的前立腺摘出術は前立腺を摘出しますので、病変部は無くなり完治を期待できます。開腹手術とともに後腹膜鏡下手術も行っており、約2〜3週間の入院を要します。

放射線治療は放射線による周辺臓器の影響はあります。外照射では6〜7週間の治療を
要し、組織内照射療法(Brackytherapy)は数日間の入院治療で可能ですが、リスクの低い疾患グループが適応となります。

いずれの治療も低リスクの限局性前立腺がんでは治療成績は良好で、リスクが高い疾患グループでは術後PSAが再び上昇することがあります。それぞれの臨床効果や副作用については担当医に聞いてください。

適応と医療費

本治療は、前立腺がんが前立腺に限局している場合にのみ、すなわち限局性前立腺がんにのみ適応になりますので、 リンパ節や骨に転移の認められる場合は適応になりません。また、未だ保険では認められていませんので、自費診療となりますので、入院費および治療費は自費となります。


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