尿路結石の治療法・泌尿器科
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尿路結石に対する治療法

尿路結石症は古くから人類の誕生とともにあった疾患と思われ、古代エジプトのミイラに膀胱結石(BC4800年)、腎結石(BC4200年)が見つかっています。近年の生活様式、食生活の変化に伴い、本邦でも急速に増加しています。1985年の調査では本邦の推定年間有病率は92.5人/10万人、生涯罹患率は5人/100人と多くの方が本疾患に煩わされています。当泌尿器科では、昭和63年5月の開院以来28年が経ちましたが、多くの尿路結石症の患者さま方を治療してきました。このような豊富な治療経験のもとに、あらゆる尿路結石症に対応でき、患者さま方に安心して治療を受けていただけるように努力しております。

尿路結石症とは

尿路にみられる結石の総称で、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石などがあります。腎臓では水分以外に多くのものが濾過されますが、必要なものは再吸収され、残ったものが濃縮されて尿になります。通常腎杯には小さな砂がついていますが、小さなうちにはずれ結石になりません。尿が濃縮され結石になる成分が多くなると、砂が少しずつ大きくなり結石ができるのです。多くは無症状ですが、結石が動くと痛みが起ることがあります。

尿路結石症の痛みの原因

結石が腎杯に付いている間は痛みはありませんが、結石がはずれ尿管にはまりこんだ時、刺激で尿管が収縮し結石をつよく持ちます。これにより尿の流れは止まり、内圧が上り腎臓は急に腫れ激痛が走るのです。痛みは結石の大小に関係なく、腎臓が腫れる早さに比例するようです。

尿路結石症の治療

1.痛みに対する治療

尿管の収縮を抑える注射(筋注、静注)と鎮痛剤(座薬、注射)を同時使用し、あとはしばらく安静にすることです。

2.保存的治療

痛みが治まれば、横径5mm以下の結石では対症療法と呼ばれる排石を促す薬と、水分を多く摂り、体をよく動かして2週毎の通院で2〜3ヶ月間排石するかどうか様子をみます。結石を溶かす薬はありません。

3.新しい尿路結石症の治療

これまでは開腹による手術で結石を摘出していましたが、最近は技術と機械の進歩により次の3つの方法で体を切らずに結石の治療を行っています。

A) TUL(経尿道的結石破砕術):

腰椎麻酔下に細い内視鏡を尿道から尿管まで入れ、尿管の結石を種々のエネルギーを用い破砕する治療です。翌日には歩行可能で3〜6日後には退院できます。最近は軟性尿管鏡を用いて、上部尿管から腎臓内の結石をレーザー砕石(f-TUL)を主におこなっています。

B) PNL(経皮的結石破砕術):

全身麻酔および硬膜外麻酔にて背中より内視鏡を腎臓内に入れ、結石を破砕する治療です。 1〜2日間はベッド上安静ですが、4〜7日位で退院できます。最近は、軟性鏡を用いてレーザー砕石も行っています。

C) ESWL(体外衝撃波結石破砕術):

体外より発生させた衝撃波を結石に集め、結石を小さく破砕し自然に排出させる治療です。外来治療も可能ですが、結石の大きさ、数、場所により入院にて2〜5回治療が必要なことがあります。

当院でのESWLは1988年以降28年間で、28,000例以上になっています。
現在のエダップLT02X(写真1)は、2001年に購入した第三世代のESWL機器で、ピエゾセラミックによる圧電方式で衝撃波を発生させます。浴槽はなく、装置はコンパクトで、患者さんを動かすことなく超音波とX線透視が行え、しかも衝撃波と超音波とX線が同軸上に並び、治療用ヘッドを自由に動かせることにより、あらゆる場所の上部尿路結石に対し治療できます。また本機種では痛みが少ないので、無麻酔でしかもほとんど鎮痛剤も使用する必要はありません。

さらに、2014年5月よりエダップ社製の新規ESWL機器(i-move:スパークギャップ方式)(写真2)を導入し、2機種により患者さまに合った治療を行える様にしております。

当院における28年間(1988年より2015年)の上部尿路結石症に対するTUL、PNL、ESWLの総施行件数

TUL(経尿道的尿管結石破砕術)628 件
PNL(経皮的腎尿管結石破砕術)291 件
ESWL(体外衝撃波結石破砕術)28038 回

ESWLは最近10年間は年平均550症例以上(1100回)位行っております。

ESWL治療成績 腎結石全体  消失率73%
  有効破砕(4mm以下の残石)成功率94%

尿管結石全体  消失率95%
  有効破砕 有効率98%

当機種におけるESWL治療成績は、副作用も非常に少なく十分満足のいくものです。

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尿路結石症の予防

食事と食事の間に何回かに分けてもいいですから水分(番茶か麦茶)を摂りましょう。夕食後すぐ寝ると,その食事の中の結石の成分が、夜間尿へ出てきて尿路に貯まると結石ができやすくなります。夕食後2〜3時間後に寝るようにしましょう。食事療法は結石の成分を確認し,その成分を摂りすぎないことが大切ですが,実際には食事療法はなかなか難しく,簡単な予防としては,水分を多く摂取し1日尿量2000mlを目標にしましょう。

尿路結石教室のご案内

毎月第2と第4金曜日にPM1:30より当院4階会議室にて,泌尿器科部長 林 睦雄医師による、尿路結石教室を行っています。尿路結石についての知識や日常生活についての注意事項など詳しい講義があります。尿路結石でお悩みの方、家族の方も気軽に参加できます。
詳しくは4F病棟または、代表電話 082-242-1515 まで。
尿路結石教室のご案内