新しい前立腺肥大症の内視鏡手術(PVP):泌尿器科:たかの橋中央病院
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新しい前立腺肥大症の内視鏡手術(PVP)

近年、米国のAmerican Medical System社が、新しい高出力のレーザーを応用した手術機器を開発し、これを用いた前立腺肥大症に対する手術はPVP(光選択的前立腺レーザー蒸散術)と呼ばれています。

光選択的前立腺レーザー蒸散術(PVP)

新しい前立腺肥大症の内視鏡手術として高出力のレーザーを応用した光選択的前立腺レーザー蒸散術(PVP)を2014年2月より開始しています。 PVP は内視鏡を用いて経尿道的に行う前立腺肥大症の手術法で、下腹部や陰部を切開することはありません。内視鏡より挿入したファイバーから高出力レーザーを照射し、肥大した前立腺組織を蒸散させて、尿路の閉塞を取り除く治療法です。組織の蒸散に伴い表面に凝固層が形成されるため、これまでの内視鏡手術とは異なり、手術中ほとんど出血せずに前立腺による尿道の閉塞をとることが可能です。しかも手術後の患部の腫れがほとんどないため、手術早期から排尿でき、痛みもほとんどなく、術後の回復が早いことが特徴で、より安全な前立腺肥大症治療が施行可能となりました。 また、手術に伴う費用は通常の保険診療でカバーされています。

PVPの治療経過

通常は腰椎麻酔で行います(状態により全身麻酔となることもあります)。手術時間は1〜2 時間程度です。術後は尿道にカテーテルを留置しますが、2日以内に抜去します。ただし、術後に血尿が持続する場合や、膀胱機能の低下している症例ではカテーテルの留置期間が延びる場合があります。カテーテルの抜去直後から、症状の緩和や尿勢の改善がありますが、術後数週間は排尿中に尿道のヒリヒリした痛みや、少量の血液が混じった尿が出るなど軽い不快感が出現する場合があります。また、膀胱機能の状態によっては、昼夜間の頻尿や尿意切迫感(急に我慢できないような強い尿意を感じること)が術後も持続する場合がありますが、時間の経過とともにこれらの症状も改善してゆくことが期待できます。

標準的術式である経尿道的前立腺切除術(TURP)と比べて、PVPは以下のような利点があります。

1.手術後の尿道のカテーテルは翌々日まで

手術後の出血や、蒸散した組織の腫れがほとんどないので、手術2日目には尿道カテーテルを抜くことができます。TURPでは3〜5日間のカテーテル留置が必要でした。

2.手術後の痛みがほとんどありません

手術後の排尿時の痛みがほとんどありません。手術直後から良好な排尿となります。TURPと比べて、術後の厳しい安静の必要もなく、術後早期より体を動かすことができます。

3.短い入院期間で治療が可能です。

TURPでは手術後の出血や、数日間の尿道カテーテル留置のために入院期間が10〜14日間は必要でした。PVPでは1週間程度で退院が可能です。また、欧米では日帰り手術でのPVPも盛んに行われています。

4.抗血栓薬内服中の方でも安全に手術ができます。

術中の出血が極めて少ないため、高齢の方や抗凝固薬(ワーファリン)、抗血小板薬(アスピリン)などの抗血栓治療中の方にも比較的安全に行える手術です。また、輸血を行う必要はまずありません。

たかの橋中央病院でのPVP治療の特徴

排尿症状の評価  国際前立腺症状スコア(7項目の質問で35点満点。高い点数ほど重症と判定し、7点以下は軽症)、生活の質スコア(患者自身の満足度を0〜6点で評価し、高い点数ほど低い満足度。1点は満足、0点は大変満足)、過活動膀胱症状スコア(4項目の質問で15点満点。高い点数ほど重症と判定し、2点以下は正常)などの症状問診票を使って評価しています。

膀胱機能の評価  男性高齢者の尿が出にくい原因には、大きくなった前立腺が尿道の閉塞している以外に膀胱の収縮力が低下(排尿筋低活動)していることがあります。排尿筋低活動は75歳以上の高齢者の約半数に存在し、尿閉の既往があった型ではさらに高率になっているともいわれています。排尿筋低活動の患者さんでは、手術でせっかく尿道を広くしても膀胱収縮力(尿を出す力)が弱ければ、尿の勢いの改善が悪いことがあります。また、頻尿や夜間頻尿は前立腺肥大症以外の原因もあります。当科では膀胱機能の低下を疑った患者さんには積極的に膀胱の収縮力がわかる内圧流量検査(pressure flow study)を術前に行い、術後の排尿状態の予測を行っています。その結果を踏まえてPVP手術の前にそれぞれ患者に適した排尿指導を行い、治療効果が向上するように取り組んでいます。

たかの橋中央病院でのPVP手術の治療成績

2016年3月までに144名の方がPVP手術を受けられています。年齢は57〜89歳(平均年齢72.0歳)で、123名(85%)の方が術後1週間以内に退院されています。 PVP手術後6カ月まで評価できた81例の患者さんの国際前立腺症状スコア、過活動膀胱症状スコア、生活の質スコアの各排尿スコアと尿流量測定検査(尿の勢いの検査)最大尿流率(尿の勢いが最大値、15ml/秒以上は正常)と残尿量(50ml以下は正常)の経過をグラフに示します。
たかの橋中央病院でのPVP手術の治療成績
たかの橋中央病院でのPVP手術の治療成績

国際前立腺症状スコア、過活動膀胱症状スコア、生活の質スコアはとも術後1カ月より減少し、その後も改善傾向が続いて、6カ月後には全ての排尿スコアが正常レベルになりました。最大尿流率は術前8.1ml/秒から術後1カ月で15.8ml/秒と改善し、6カ月後にも改善が維持されていた。残尿量も最大尿流率と同様に84mlから6カ月後に20mlに減少しました。

前立腺肥大症の症状でお困りの方や、PVP手術に興味がございましたら、当院泌尿器科までお気軽にお尋ね下さい。


PVPの手術の様子(解説です)
レーザーを照射されると、ファイバーが緑に輝き、前立腺組織が蒸散される様子がモニターに映し出されています。


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